house - A


与えられた条件は、84坪の敷地に既設住宅(母屋)を残しながら、
若夫婦世帯(5人)が独立して生活できる場所をつくること。
      
2台分の駐車スペースを確保しながら、
残された空地を検討すると、母屋との距離がかなり近くなる。
お互いの生活が干渉しないように、少し斜めにずらして配置してみると、
敷地の四隅に半端な三角空地が生じるが、
このスペースを隣地との緩衝帯として利用できないかと考えた。
斜めに配置することで既設住宅や隣地と平行でなくなり、
互いの視線が直面することも避けられる。
また、この三角空地に面したコーナーを光壁として切り取ることで、
将来、隣地の状況が変わったとしても、十分な採光を得ることができる。
   
コンパクトにまとめられた生活に少しでも広がりを持たせるため、
吹抜を介して各階が繋がるように計画したが、
その為に掛かる空調コストに配慮しOMソーラーを採用している。
OMの熱が効果的に伝わるよう、天井仕上なし(床デッキアラワシ)
+デッキ上のコンクリートなし(合板2重張りのみ)としたことで、
階高も抑えられ、上下階の距離がぐんと縮まった。


2002 - 2005
■岐阜県羽島郡
■用途/住宅
■構造/鉄骨造
■規模/階数:地上3階 軒高:
9590o 最高高さ:9880o
■建築面積:
61.99u
■延床面積:
138.96u

■屋根:着色ガルバリム鋼板 瓦棒葺き
    シート防水 シルバー仕上げ
■外壁:着色ガルバリウム鋼板 竪ハゼ葺き
    ガルバリウム鋼板小波張り
    ポリカーボネート小波張り
■外部建具:アルミ製建具、木製建具
■主な内装   床:バーチ合板 ワックス塗り
        壁:PBの上塗装クロス貼り
       天井:デッキプレートアラワシ EP塗り
      和室床:畳敷き
      和室壁:PBの上塗装クロス貼り
     和室天井:デッキプレートアラワシ 塗り
   バスルーム床:大理石貼り
   バスルーム壁:フレキシブルボード張り ウレタン塗り
         :中空ポリカーボネート版
  バスルーム天井:フレキシブルボード張り ウレタン塗り
■造作家具:バーチ合板

■空調:冷暖房方式 ヒートポンプエアコン
   :FF式ファンヒーター(サンポット)
   :パッシブソーラー(OMソーラー)による土間蓄熱床暖房
■給水方式 上水道直結
■排水方式 下水道直結
■給湯方式 ソーラー対応灯油式給湯器




拡大マーク付きは全て 撮影:加斗タカオ

 


 


 


 


 


 


 


 


 




































































Copyright(C)2012   studio di architettura dino  一級建築士事務所ディノ All Rights Reserved