暖炉 Open Fire Place

当初はパッシブソーラーを計画していましたが
日照条件など敷地環境を鑑みて適当ではないと判断。
エアコンやファンヒーター、温水式床暖房など検討した上で
セルフビルドによる暖炉とすることとなりました。
薪ストーブと違い、
Open Fire Placeといわれるだけあって
前面が開放されているのが特徴です。
薪を用意し、火を起こして、薪をくべながら火を管理するのは
けっこう手間のかかる暖房装置ですが
めらめらと燃える炎を眺めながら、直に熱を感じるというは
大変心地よいものです。
一番ローコストですが、一番贅沢なのかもしれません。



2011
■使用材料:耐火セメント(キャスタブル耐火物)
     :水、鉄筋、型枠など
■参考書:「 暖炉づくりハンドブック‐その働きと詳細 」奥村昭雄著
 暖炉づくりのバイブルです


耐火セメントに規定量の水を加えて練ります。




使用したのは TOCAST EX15(東海セラミックス株式会社)
骨材も配合されているので、水を加えるだけでOK。施工性も優れています。





今回はセルフビルドですから
道具や施工技術などに限界があります。
いくつかのピースに分けて組み立てる方法を選択しました。










養生中に床下ダクトを設置。
天井面に溜まった暖気をリターンさせて床下に送り、
土間に敷かれたコンクリートブロックに蓄熱させます。




煙突施工。




全ての型枠を外して完成。




炉の内部。




奥にみえるのが煙棚。暖炉の「ノド」と呼ばれるところ。
煙道内に下降流が起こるのを防ぎます。




その更に奥にはダンパー。




着火!




暖炉全景








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